仕事内容
内科とは内臓などの病気を診断して手術ではなく、薬物療法で治療をする医療の分野や診療科のことをいいますが、内科は外科という医学の分野が独立したことによって外科以外の医学の分野を内科と呼ぶようになったともいわれています。また内科と一言でいっても臓器や器官によって専門分野が細かく分かれています。
基礎疾患を扱う
国民病と言われる糖尿病や高血圧の患者数はとても多い疾患ですが、内科に入院する患者さんにはこのような基礎疾患をもともと持っており、それが急に悪化した人や基礎疾患が原因で病気になったという人が多いです。急性期の治療が終わるとおおむね状態が落ち着いてきますが、基礎疾患の治療や抑制については続けていく必要があります。
そのため入院をしている急性期から慢性期だけではなく在宅している際なども含めて、治療が長い期間に渡ることも考えなければならないことが内科の特徴です。また、基礎疾患や生活習慣病から病院へかかる人が多いことから、内科の患者さんは高齢な方が多くいらっしゃいます。
在院日数が長い
患者さんの在院日数が長いというのも内科の特徴です。外科は手術をして傷が回復すると退院する、というケースがほとんどですが、内科は急性期の治療が終わってもそれから基礎疾患の治療を続けることもありますし、リハビリをすることもあるので在院日数が長い傾向があります。
内科でもさまざま
内科といっても内科には診療部位によってとても細かく分けられています。そのためそれぞれ扱う疾患や患者さんの状態、そして治療法などによっても大きく異なることが特徴になります。内科の診療科について簡単に紹介していきます。
消化器内科では消化や吸収に関わる臓器の病気を治療し、循環器内科では心筋梗塞や高血圧といった血液の循環に関わる心臓や血管の治療を行います。また血液内科は循環器内科とはまた違い、血液自体の病気である貧血や白血病といった治療を行っています。呼吸器内科では風邪による上気道炎といった病気から肺炎、肺がんといった治療を専門にしています。そして小児科も内科であり、新生児から15歳くらいまでの子どもの病気を専門に治療をしています。
このようにいくつもの診療科目に分かれている内科ですが、近年は専門分野細分化され過ぎてどの診療科を受診すればいいのか分からずにいる患者さんも少なくありません。そのため、疾患や臓器を限定して診察をするのではなく全体を総合的に診る総合診療科を設置するところも増えています。
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