内科で働くデメリット
内科看護師を目指そうと考えているのであれば、良い部分だけではなく悪い部分にもしっかりと目を向けて検討しましょう。メリットだけでなくデメリットを知ることでより深く知ることができます。
急な対応力が身につきづらい
内科では急性期の治療が終わった患者さんが大半を占めています。また担当する患者さんも慢性的疾患を抱えている場合が多いため、定期健診での採血などの仕事が多くなります。慢性的疾患を患っている方は自分でも病気に対する理解が多いです。そのため急患や急な病状の変化がみられる患者さんはそれほど多くありません。そのため、急患や急な病状の変化に対応する機会が少なく、看護師としての急な対応力というスキルは磨かれにくいといえます。
しかし内科看護師として働きながら急患や急変に対応する力を磨くことは可能です。大きな総合病院では身につけることが難しい対応力ですが、看護師としての業務領域が比較的大きくなる中規模や小規模の病院ならばこのスキルを磨くことが可能です。
治療の効果が目に見えづらい
看護師としてのやりがいは?と聞くと、多くの看護師が「自分の担当している患者さんや来院した患者さんが目の前で元気になっていく姿をみることができる」という意見をあげています。しかし内科看護師が担当している患者さんは慢性的疾患を抱えている人が多いため看護によって完治をする患者さんの姿を実感できるという場面はそれほど多くありません。
また、内科の場合は投薬療法が基本となるため徐々に疾患が改善していく様子をみることはできますが、明らかな疾患の改善を体感することは難しいです。そのため看護師として多くの人がやりがいを感じている部分を内科看護師はなかなか感じにくく、デメリットと捉えている人もいます。
病気をもらってしまうことがある
内科クリニックには風邪やウイルス性の病気で体調不良となった患者さんが多く来院します。季節によっては、インフルエンザやノロウイルスなど感染力の強い病気にかかってしまった患者さんもたくさん来院します。内科看護師はウイルスを持っている患者さんと至近距離で接することになりますので、気をつけていてもウイルスをもらってしまい病気に感染してしまうこともあります。そのため、病気がうつりやすい体質を持つ人や一度病気になるとなかなか治りにくいといった体質の人にとってはかなり辛い職場となってしまいます。こういったリスクがあることもしっかりと認識しておきましょう。
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